コロムビア音得盤シリーズ

細川貴志( 細川たかし ) コロムビア音得盤シリーズ歌詞
1.佐渡の恋唄

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

佐渡へ佐渡へと 流れる雲に
のせてゆきたい わたしのこころ
離れて四十九里 小木の港は波の果て
あなたに逢いたい
声をしのんで 啼く千鳥

ハァー佐渡と柏崎や棹さしゃとどくよ
なぜにとどかぬこの想い

佐渡の日暮れの 荒磯波は
あだし仇波 寄せては返す
あなたと踊ったおけさ流しの かがり火に
想いをこがした
赤いシャクナゲ 咲く岬

佐渡のつばめは 千里の海も
恋のつばさで越えるときいた
小雪がちらちら 舞えばせつない雪の肌
あなたに逢いたい
海の荒さよ 佐渡の島


2.北酒場

作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士

北の酒場通りには 長い髪の女が似合う
ちょっとお人よしがいい くどかれ上手な方がいい
今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人
からめた指が運命(さだめ)のように 心を許す
北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある

北の酒場通りには 涙もろい男が似合う
ちょっと女好きがいい 瞳でくどける方がいい
夢追い人はグラスの酒と 思い出を飲みほして
やぶれた恋の数だけ人に やさしくできる
北の酒場通りには 男を泣かせる歌がある

今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人
からめた指が運命のように 心を許す
北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある


3.北緯五十度

作詞:中山大三郎
作曲:望月吾郎

涙 黒髪 えりあし おくれ毛
小指 くちびる 思えばつらい
波はデッキの 上から落ちる
北緯五十度 カムチャッカ沖だ
こんな時にも 心の中で
紅く燃えてる 命の恋よ

海がなくても 私がいるわと
泣いてすがった あのぬくもりよ
ちょっと待ちなよ 海鳥たちが
鳩やすずめと 暮らせるものか
ばかなたとえで 強がり言って
沖で泣いてる 男の恋よ

夕陽 桟橋 引き波 人影
夢で毎晩 帰っているよ
今度逢ったら 打ちあけるのさ
北緯五十度 もう見おさめだ
さらばさよなら ロパトカ岬


4.望郷じょんがら


5.矢切の渡し

作詞:石本美由起
作曲:船村徹

つれて逃げてよ…
ついておいでよ…
夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し
親のこころに そむいてまでも
恋に生きたい 二人です

見すてないでね…
捨てはしないよ…
北風が泣いて吹く 矢切の渡し
噂かなしい 柴又すてて
舟にまかせる さだめです

どこへ行くのよ…
知らぬ土地だよ…
揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し
息を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎだす 別れです


6.湯けむり情話

作詞:石本美由起
作曲:南郷孝

別れられない あなたが好きよ
身体が火となる 湯けむりの宿
どうにもならない 運命なら
いっそあげたい 命まで
ああ 見つめる髪のほつれに 湯の香り

愛の命を いたわりながら
温もりあずける 湯けむりの宿
あなたに羽織を 着せかけて
夫婦きどりの 夢に酔う
ああ涙で星も見えない 旅の夜

眠る夜更けも 眠れぬままに
想い出分けあう 湯けむりの宿
このまま 抱かれて 燃えながら
冬の寒さを忘れたい
ああ 女の夢を流すな 谷の水


7.心のこり

作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士

私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて
耐えてきたのよ 今日まで
秋風が吹く 港の町を
船が出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く

私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
上げてしまった あなたに
秋風の中 枯葉がひとつ
枝をはなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに

私バカよね おバカさんよね
あきらめが あきらめが 悪いのね
一度はなれた 心は二度と
もどらないのよ もとには
秋風が吹く つめたい空に
鳥が飛び立つように
私も旅に出るわ 一人泣きながら